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脂肪肝・NASHの治療

腹部エコー検査にて高度・中等度・軽度脂肪肝と診断できた患者様は1年間で約120例です。GPT、γGTP高値で検診にて異常を指摘される肝臓の中で一番多いのが脂肪肝です。
脂肪肝の原因は様々です。当院では下記のように分類して治療をいたします。

1.フェリチン(肝内鉄分)高値・多血症群

NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)である可能性が高く、鉄分を対外に出す瀉血療法(120ml~200ml)を月に1~2回行います。鉄制限食の栄養指導とウルソデオキシコール酸の処方も行います。

2.高トリグリセライド(中性脂肪)血症合併群

ベザフィブラートを投与し、血中TGの低下と肝内の脂肪代謝を改善します。

3.高コレステロール値症合併群

小腸からコレステロールの吸収を低下させるエゼチミブまたはコレスチミドを処方し、肝内へのコレステロールの流入を減らし、脂肪肝を改善します。

4.糖尿病合併群

糖分を尿中にすてるSGLT2阻害薬、消化管の運動を抑制するGIP/1の注射(週に1回:ヂュラグルチド)で減量します。GTP高値の患者様にはピオクリタゾンの内服も追加します。

5.単純性肥満群

痩身薬(マジンドールまたは漢方薬:防風通聖散)の投与と水ダイエット、炭水化物ダイエット、有酸素運動などの栄養・運動指導を行います。

肥満・糖尿病の治療

肥満指数BMI35以上の高度肥満にはマジンドールの投与と栄養指導を行っており、1年間で10例の実績があります。

BMI25~35の中等度肥満には痩せる漢方薬:防風通聖散7.5g/日または27錠/日を処方し、炭水化物ダイエット、水ダイエットの栄養指導を行っており1年間で123例の実績があります。

糖尿病は肥満があれば糖を尿中にすてる内服薬(SGIT2阻害薬)を用いて、平均4.5kg減量されています。1年間で42例の実績があります。肝障害合併の糖尿病ではピオグリタゾンで加療し、非肥満糖尿病患者にはDPP4阻害薬、メトホルミン、グリニド薬を用い、糖尿病の栄養指導も行っています。インスリン分泌の悪い患者様にはインスリン療法(低血糖の少ない時効性のグラルギン注射)も行っています。

C型肝炎の治療


C型肝炎ウイルス粒子の写真
金コロイド免疫電顕像
(1994年 院長らが撮影)

直接C型肝炎ウイルスに効果がある抗ウイルス薬が開発されています。治療期間は12週間で、治癒率は95%~99%です。GPT31U/L以上でウイルス陽性の患者様とGPTが正常でも血小板(PLT)15万/1μL未満でウイルス陽性の患者様が治療対象となります。

当院での実績

グループ1型(1b型)の治療レジパスビル・ソホスブビル配合錠24例(治癒率100%)
オムビタスビル・パリタプレビル・リトナビル配合錠2例投与中
グループ2型(IIa,IIb型)の治療、ソホスビブル+レベトールカプセル17例(治癒率100%)
副作用も軽微なもののみで安心して内服できます。
高額な薬価(387~460万円)ですが肝炎助成制度を利用しますと月額1~2万円で治療できます。

B型肝炎の治療

B型肝炎ウイルスに効果がある抗ウイルス薬が開発されています。DNAウイルスですので完全治癒はしません。治療期間はHBs抗原量が低下もしくは消失までの長期間です。
GPT31U/L以上でウイルス量4.0Log/mL以上の患者が治療対象となります。

当院での実績

エンテカビル錠62例で耐性変異出現率0%です。テノホビル錠11例で耐性ウイルス出現0%です。前例経過良好です。薬価のやや高額(月額2~3万)ですが肝炎助成制度を利用しますと月額1~2万円で治療できます。

鉄過剰(ヘモクロマトーシス)の治療

鉄過剰(血性フェリチン値高値)で肝障害・多血症を伴う遺伝性の病気です。鉄分を対外に出す瀉血療法(120ml~200ml)を月に1~2回行います。肝機能が正常化するかフェチリン値が50ng/mLいかになれば瀉血を中止し、以降は鉄制限食で経過観察します。

銅過剰(ウイルソン病)の治療

血清セルロプラスミン(銅を運ぶ蛋白)が低値となり、肝臓に銅が沈着し、肝障害を来す遺伝性の病気です。ウルソ錠の内服と銅制限食の治療を行っています。進行例にはDペニシラミンの治療も必要となります。

ピロリ菌の除菌療法

胃癌・胃潰瘍の原因菌です。内服治療1週間で新薬ボノプラザンが使用可能となり、一次除菌の治癒率は95%に向上しました。一次除菌が失敗した時に行う、二次除菌の治癒率は99%です。1年間に約95例の治療実績があります。

逆流性食道炎の治療

プロトンポンプ阻害薬(ボノプラザン、エソメプラゾール、ランソプラゾール)の内服療法がメインです。

機能性ディスペプシアの治療

胃カメラ検査を受けて胃癌、胃潰瘍やヘリコバクターピロリ胃炎がなく、胃もたれ、胸やけ、腹痛などの症状がある病態を機能性ディスペプシアと言います。ストレスを減らし、快眠、快食、快便につとめます。薬としてはアコチアミド、モラプリト、ドンペリドン、漢方薬(六君子湯)などがあり、個人に合う薬を探し処方いたします。

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